MURASAKI SHONAN OPEN

MURASAKI SHONAN OPEN

MURASAKI SHONAN OPEN

REPORT

WSL WORLD SURF LEAGUE QS1500
MURASAKI SHONAN OPEN 2015

7/14(TUE)-20(MON) @BEACH AREA

REPORT レポート

大接戦の末、優勝を獲得したのはブラジルのルーエル・フェリーペ!!

(優勝を獲得したルーエル・フェリーペ)



7月14日(火曜日)~7月20日(月曜日・海の日)までのウェイティング・ピリオド(開先期間)を設け、神奈川県藤沢市「鵠沼海岸」にて2015 World Surf League(WSL) Japan Regional Tour Men's Qualifying Series(QS) 1,500『MURASAKI SHONAN OPEN 2015』が開催された。

(大会会場)



Day1、梅雨明けを思わせる真夏の晴天の中において、素晴しい台風スウェルに恵まれてRound of 144とRound of 128が終了。

  • (Joey Johnston)

  • (Shota Nakamura)

Day2からはシード選手も登場し白熱した試合となった。
初日に吹き荒れたストロングなオンショアは落ち着き、素晴しいオーバーヘッドのクリーン・コンディションで迎えた。午後には再びオンショアの吹くトリッキーなコンディションとなったものの、初日よりもさらにパンピングする台風スウェルにおいて、Round of 96 Heat 1~16、そしてRound of 64 Heat 1~10までを終了し、イベント・トップシード・サーファーたちによる数々の強烈なアクションが披露された。

  • (Jorgann Couzinet)

  • (Kan Watanabe)

  • (Tatsuya Fukagawa)

Round of 64 Heat 4に登場した「ルーエル・フェリーペ」は、セットのクリティカルなファースト・セクションにおいて、スピードと高さのある凄まじいエアリバースを披露し、その後のインサイドのリフォーム・セクションでも素晴しいフィン・アウト・アタックをコンビネーションさせ、イベント初のパーフェクト10ポイントを記録した。

(Luel Felipe)



Day3、台風11号の北上に伴い、さらにパンプアップする6~8ftカインドのマッシブなスウェルが押し寄せた。雨・風も加わり、日本を代表するビーチ・ブレイクの鵠沼海岸はクローズ・アウト手前のワイルドなコンディションとなり、Round of 96 Heat 11から再開したイベントは、Round of 64 Heat 16までを終了した時点でフィニッシュとなった。

  • (Hideyoshi Tanaka)

  • (Hiroto Ohhara)

Day4はハードなコンディションと判断しレイデーとなった。

そしていよいよファイナルデーのDay5、台風一過の素晴しい陽気となり、サイズダウンしつつもライダブルなスウェルを残した日本を代表するサーフゲレンデ「鵠沼海岸」。ファース・トコールの午前7時を向かえ、オフィシャルは午前7時30分のオープニングRound of 32 Heat 1からゲームを再開させ、Round of 16、Quarter-finals、Semi-finals、Finalまでを終えた。

(ファイナル大会会場)



数々の素晴しいコンペティション・サーフィンが披露されたファイナルデー、もうひとつのFinal Heatと呼べるほどに素晴しいハイレベルなシーソー・ゲームとなったSemi-finals Heat 2。日本を代表するワールド・サーファーの1人「大橋海人」と、南アフリカで開催されたWSL QS 10,000「Ballito Pro」において、見事に5位入賞を果たして世界ランキング26までジャンプアップさせ、来シーズンの「Championship Tour(CT)」クオリファイの扉を引き寄せている「カノア・イガラシ」とのマッチアップ。

(Kanoa Igarashi)



(Kaito Ohashi)



アメリカン・ヤング・スターとの凄まじいハイスコア・バトルを制した大橋は、大勢の地元サポーターたちの前でついにFinal Heatへと進出。

『MURASAKI SHONAN OPEN 2015』in the Final。日本サーフィン界の期待を背負うホーム・アスリート・サーファーの「大橋海人」と、世界QSランキング84位のワールド・トップ・サーファーの1人「ルーエル・フェリーペ」との最高のマッチアップを迎えた。

  • (Kaito Ohashi)

  • (Luel Felipe)

Finalの主導権を握ったのはフェリーペ。4.00ポイントでクイックスタートしたフェリーペは、続けてバックハンドのソリッドなビッグ・スナップをコンビネーションさせると、エクセレントに近い7.75ポイントをスコアして大きくリード。

(Luel Felipe)



この日5ラウンド目を戦う大橋は、イガラシとのハイレベルなSemi-finalsが自身のピークだったと思えるようなワイプアウト。ヒート中盤にかけて、ブラジリアン・ストームを日本に持ち込むフェリーペにエクセレントな8.50ポイントをスコアされ、コンボに追い込まれる。だが、大勢の日本人サポーターたちが静まりかえった直後だ、レフトへのセットをつかんだ大橋は、ディープなボトムターンからのバーティカルなストレートアップ、ハイスピード・リエントリー、そしてスタイル溢れる大きなハンド・ムーヴを加えたビッグ・パワフル・カーヴィングをコンビネーションさせ、Finalハイエストとなる8.65ポイントをスコアしてゲーム・オン。

(Kaito Ohashi)



さらに大橋は、ヒート残り時間6分30秒のところで、再び目の覚めるようなサムライ・チャージを魅せて7.25ポイントをスコア。コンボのシチュエーションから16.00ポイント対15.59ポイントまで、信じられないような怒濤の老津上げを魅せた大橋だったが、ここで無念のタイムアップ。わずか0.1ポイントという大接戦のエキサイティングなFinalを制したフェリーペが、WSL Men's QS 1,500『MURASAKI SHONAN OPEN 2015』のチャンピオンに輝いた。

(Luel Felipe)



■RESULTS

(左:Kaito Ohashi 右:Luel Felipe)



1st    LUEL FELIPE
2nd    KAITO OHASHI(JPN)
3rd    KAITO KINO(HAW) / KANOA IGARASHI(USA)
5th    KAN WATANABE(JPN) / DYLAN GOODALE(HAW) / IAN CLANE(USA) / KALANI BALL(AUS)


HIGHLIGHT MOVIE ハイライト



PHOTO BY S.YAMAMOTO / SHONANBOY

WORLD SURF LEAGUE JAPANの詳細はコチラから!

RIDERS 出場予定ライダー

  • HIDEYOSHI TANAKA

    HIDEYOSHI TANAKA

    田中英義

    ■1986年6月23日生れ ■千葉県出身
    ■レギュラースタンス
    ■ホームブレイクは千葉、一宮から太東

    中学生でプロ転向、その後めきめきと実力を発揮し、2006年、2011年には JPSAグランドチャンピオンに輝いている。ここ数年またその実力を伸ばしていて、今大会でも活躍が期待できそうだ。

  • TATSUYA FUAGAWA

    TATSUYA FUAGAWA

    深川達也

    ■1987年2月20日生れ ■東京都出身
    ■レギュラースタンス
    ■ホームブレイクは湘南、鵠沼

    湘南が誇るビッグウエイバー。今回は自らのホームブレイクでの戦いになる。地元鵠沼の波を知り尽くしているだけに、どんなコンディションでも実力を発揮してくれること間違いなし!

  • KAITO OHASHI

    KAITO OHASHI

    大橋海人

    ■1992年2月16日生れ ■神奈川県出身
    ■グーフィースタンス
    ■ホームブレイクは湘南、茅ケ崎パーク下、白樺

    海外経験も豊富な、日本を代表する若手選手。2013年のムラサキ湘南オープンでは悔しい準優勝。世界を目指す彼にとっては、どうしても勝ちたいこの試合、今年こそはガチで優勝を狙う。

  • KAN WATANABE

    KAN WATANABE

    渡辺寛

    ■1995年8月18日生れ ■宮崎県出身
    ■グーフィースタンス
    ■ホームブレイクは宮崎、梅ヶ浜、大浦、木崎浜

    2010年、15歳で JPSAプロトライアルに合格、プロサーファーとして活動を続けている。昨年から本格的 に世界に向けてチャレンジしているので、この試合は絶対に落とせないところ。

GUIDE サーフィン観戦ガイド

日本のサーフイベントで唯一、一般向けに観戦スタンドが設けられているのがこのSHONAN OPEN。遠慮せずにどんどん観戦スタンドから観戦してください。
サーフィンでは通常20分ほどで行われる、数人の選手の対戦をヒートと呼び、通常は4人ヒートで上位2名がラウンドアップ。つまり4人の選手が同時に20分間海に入り、ポイントを競う。5人いるジャッジは各選手の乗った波すべてに対して、1本ずつ、10点満点で採点。そのライディングに対して一番高い点をつけたジャッジと一番低い点をつけたジャッジのポイントを除外し、残る3人のジャッジが付けたポイントの平均がそのライディングの得点になる。
各選手が乗った波の得点のうち、上から高いほう2本分がその選手のそのヒートでの得点。よって、満点は10点×2本で20点。基本的には、波の難しい部分で難しいことをたくさんやった人の勝ち。
基本的なマナーとして、ごみは各自で持ち帰る。飲み終わった飲料のカンやペットボトルなど、ついその場に置き忘れていきがちですが、帰るときには自分のいたところをちゃんとチェックして、足跡だけしか残さないこと。
また、ヒート前の選手は集中モード全開。写真撮影や握手、サイン等はヒートの後で。常識的なマナーとして、写真いいですか? の一声はかけるべし。

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