REPORT
WSL WORLD SURF LEAGUE QS1500
MURASAKI SHONAN OPEN 2019
7/8(MON)-15(MON) @BEACH AREA
REPORT レポート
(天候は終始梅雨空となった)
『Murasaki Shonan Open QS 1,500 supported by Nissan Caravan』の初日は波のコンディションが整わず、初日は大会を見送り、2日目りキックオフし、ラウンド1の全てとラウンド2の1から7ヒートまでが行われ日没となった。日中は、コンスタントな波がブレイクしていたコンディションで、選手たちはダイナミックなアクションとスコアを連発し観客を沸かせた。
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(Kai Matsumoto)
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(Koa Matsumotojpg)
波は沖で割れるもミドル付近の地形が深くダラダラ。インサイドまで繋いでワンアクションという厳しいコンディションとなった。
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(湘南らしいスモールコンディション)
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(Masatoshi Ohno)
波のコンディションが中々整わないまま、大会4日目、会場の天候は曇りで、風は相変わらずの北東のオフ。波はヒザからモモは入るが、ブレイクの本数足りずで3度のウェイティング。
(4日目大会会場)
潮の上げ込みで、ラウンド2の続き8ヒートからスタートとなった。しかし、上げいっぱいに近づくとともに、沖からの波はブレイクせず。
インサイドのみで波を取り合う戦いとなり、11ヒートが終わるとともに本日終了。
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(Reon Ohba)
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(Hideyoshi Tanaka)
大会5日目は低気圧の通過でサイズが上がるはずだったが、モモの物足りないブレイク。ラウンド2の残り5ヒートに、トップシード選手が登場するラウンド3の6ヒートまでを行った。
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(Teppei Tajima)
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(Slade Prestwich)
大会6日目は波のコンディションが整わず行われず、大会は7日目までもつれ込むシーゾーゲームとなった。波のサイズはモモ、たまにコシのセットが入る。ワイドで厚めは変わらず。インサイドまで2発当て込めればベストか。あまり点差が出ないので、ヒート終了直前のライディングで逆転も多く見られた。
朝一の1時間のウェイティングの後、7時半から試合がスタート。まずはラウンド3の7ヒートから16ヒートまで行い、そのままラウンド4へ突入。しかし、上げ込む中で波数が極端に減って、ラウンド4では何とノーライドの選手が続出。4ヒートまで終了したところで、本日も終了となり、最終日決戦となった。
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(Hiroto Araijpg)
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(Kosuke Okamurajpg)
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(Ren Murakami)
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(Taichi Wakita)
大会最終日はモモサイズ。本数は限られるが、たまにコシサイズの波も入る。
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(Keijiro Nishi)
そして、ファイナルヒートは、試合開始から試合をリードした鈴木は、1本目のライディングで5.25ポイントをマークし、立て続けに6.50ポイントをスコアした。どちらのライディングもレフトの形の良い波で、ソリッドな3つのビッグアクションを成功させた。序盤に大きなスコアを2つ揃えた鈴木がこのヒートを有利に展開することとなった。
(Jin Suzuki)
ヒートの中盤になるとワイダがポテンシャルのある波を掴み、2つのマニューバーを組み込んで5.40ポイントを獲得した。
(Rio Waida)
終盤はこの2人の一騎打ちとなったが、勢いの止まらない鈴木がプライオリティをうまく利用してワイダに逆転の隙を見せず、そのまま逃げ切る形で試合が終了した。若干19歳で自身初のQS制覇というビッグタイトルを勝ち取った。
(QS初優勝を獲得!!)
鈴木は「まさか、自分が優勝できるとは思っていませんでした。ただ、今大会はいい緊張感をもって試合に挑むことができました。試合前に綿密に作戦を立てて、それを実行することができたのが最大の勝因です。これまで小さい時から頻繁に鵠沼でサーフィンをしてきたので、海での自分のペースで波をのることができました。支えてくれた全てのサポーターに感謝しています。」と涙交じりに勝利の喜びを噛みしめた。
(左:Jin Suzuki 右:Rio Waida)
RESULTS 大会結果
1位 | Jin Suzuki |
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2位 | Rio Waida |
HIGHLIGHT MOVIE ハイライト
GUIDE サーフィン観戦ガイド
日本のサーフイベントで数少ない、一般向けに観戦スタンドが設けられているのがこのMURASAKI SHONAN OPEN。遠慮せずにどんどん観戦スタンドから観戦してください。サーフィンでは通常20分ほどで行われる、数人の選手の対戦をヒートと呼び、通常は4人ヒートで上位2人がラウンドアップ。つまり4人の選手が同時に20分間海に入り、ポイントを競う。5人いるジャッジは各選手の乗った波すべてに対して、1本ずつ、10点満点で採点。そのライディングに対して一番高い点をつけたジャッジと一番低い点をつけたジャッジのポイントを除外し、残る3人のジャッジが付けたポイントの平均がそのライディングの得点になる。各選手が乗った波の得点のうち、上から高いほう2本分がその選手のそのヒートでの得点。よって、満点は10点×2本で20点。基本的には、波の難しい部分で難しいことをたくさんやった人の勝ち。基本的なマナーとして、ごみは各自で持ち帰る。飲み終わった飲料のカンやペットボトルなど、ついその場に置き忘れていきがちですが、帰るときには自分のいたところをちゃんとチェックして、足跡だけしか残さないこと。また、ヒート前の選手は集中モード全開。写真撮影や握手、サイン等はヒートの後で。常識的なマナーとして、写真いいですか?の一声はかけるべし。
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